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2026/04/09 08:15 |
P4*陽+主+完+りせ
「はいはい、質問質問! 先輩の好きな女性のタイプを教えてください!」
「……好みのタイプ?」
「そうっ! あ、もちろん先輩が私のことちゃんと好きでいてくれてるってのはわかってるんだけど、やっぱりもっともっと先輩に愛されるために努力しないとなーって」
「おまえ、なかなかにウザいタイプだな」
「花村先輩には聞いてないの!」
「で? どうなんだよ相棒」
「……ナチュラルにスルーしたっすね、花村先輩」
「おまえもうっさいよ。それよりほら、答えろって」
「うーん……。世話焼きたくなる子、かな。菜々子とか理想なんだけど」

「「「……」」」

「オイオイ相棒、その発言はちょっと危なくねえ? 俺、思わず引いちまったよ」
「俺、先輩がそんな人だったなんて…ショックっす」
「……ん?」
「やめろよ? やめとけよ? 菜々子ちゃんに手ぇなんか出したら、堂島さんに殺されるぞおまえ」
「え、だから理想のタイプだろ? 別に菜々子をどうこうしたいって言ってるんじゃ――」
「だーっ! ストップストップ! なんか聞いてて寒くなってきた!!」
「いや、だから」
「先輩! 先輩はもしかして自分よりうーんと年下が好きなんですか?」
「あー、妹タイプ萌って奴っすね」
「あのさ、ちゃんと俺の話を」
「いかん! いかんぞ、相棒!! そういうのは二次元に留めとけ! 三次元に持ち出したら犯罪になっちまう!!」
「ど、どうしよう。私これでも幼く見られるんですけど、もっとロリっぽいほうが先輩の好みだったり……? って、ちょっと完二! なに他人面してんの?! どうしたらいいか一緒に考えてよ!!」
「あー。や、ほんと他人事だしよ」
「私が先輩に嫌われても良いっていうの?! 完二の冷血漢! 鬼! 悪魔!!」
「そっそこまで言われる筋合いねえだろ!!」
「何よ! 完二だって先輩のこといえない趣味してるくせに!! この前うさちゃんのぬいぐるみの前でデレーッとした顔晒してたの知ってるんだからね!!」
「な…っ!? て、てめ、なんでそれを!!」
「ふーんだ、りせちーの探索能力なめんじゃないってのよ! 半径10mにいる人のことくらい分かっちゃうんだから!」
「ソレ、何気に怖ぇスキルだな……」

――RRRRRRR...

「もしもし……あ、菜々子? うん、今から帰る。友達? ああ、いいよこいつら友達なんかじゃないから」
「ちょ、待て待て相棒! なにサラッと暴言口にしてんだよ!!」
「今日は一緒に寝ようか。もう、俺には菜々子だけいればいいよ」
「いやーっセンパーイ!!! 私を捨てないで下さぃいいい!!!」
「え? 悲鳴が聞こえるって? 大丈夫、馬鹿が騒いでるだけだから」

「「本当にスイマセンデシタ」」

「……つか、俺帰っていいっすか?」
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2008/08/17 22:00 | Comments(0) | ペルソナ
P4*足→堂
(12月に関してネタバレ?)


「足立ィ!!」
「はいはい、今行きますって!!」
「とろとろしてんじゃねえよ、おまえは。事件は待っちゃくれねえんだぞ」
「堂島さーん、その台詞は使い古されてますって」
「……なんか言ったか?」
「いえ! 何も言ってないでありマス!」
「それで良い」
 はやく来い、と彼が家で菜々子に対してそうするようにくしゃりと髪を掻き混ぜられる。
 その接触が、甘やかすかのような優しい声が、ずくりと痛むはずのない場所を疼かせる。
 彼は何も知らない。自分がどれほどに薄汚れた人間なのか。自分がいかにこの職に就くべきではない精神を抱えているのかを。
 キャリアとして本庁に就職したものの、順調な出世を嫉んだ他人によってこしらえられた罠にまんまと引っかかり、こんな田舎にまで左遷された男には過ぎるほどの扱い。
 誰も――否、この世界ごと信じられなくなった愚かな男に与えるには、暖かすぎる情。
 あまりにも無造作にそんなものを差し出してくるから、思わず受け取って後悔して、僕はまた痛むはずのない場所を抱えながらあなたの後ろを歩いていく。
 近づかないで欲しい、それ以上。頼らせないで欲しい、これ以上。
 気安い接触も、てらいない会話も、もう自分には必要のないのだと切り捨てたものだから。どうか今以上、それらを自分に差し出してこないで欲しい。


[ くるいそうな喉で ]


 他愛無いことを話すこの口が、過ぎる願いを口にする前に、どうか僕を見捨てて欲しい。
 願うは断罪。
 自分の歩んでいる道が間違っているのだと認めることのできない僕の弱さを、どうか詰ってと叫びだしたい。

2008/08/17 21:37 | Comments(0) | ペルソナ
P4*足主
(12月に関して致命的なネタバレ有り)




 舌を絡ませる。喉奥を塞ぐ様に舌を伸ばす。柔らかな肉を食い破るかのように噛み付いて、最後にその全てを誤魔化すみたいに優しく唇を啄ばんだ。
 上気する頬。縁を赤く染めた目。わななく唇に、忙しなく上下する彼の胸。
「あ、だちさ……、っ」
 何かを告げようとするからまた口を塞いで言葉を留めて。彼がもう言葉を発することなど出来なくなるように、舌が痺れるほどに強く吸った。
 人間が腹の底で何を考えているかなど、外見を見ただけでわかるはずもない。
 微笑んでいても、明るい言葉を口にしていても、心の中ではこちらを侮蔑しているのかもしれない。
 もう沢山だ。
 人から裏切られるのも、人を信じてしまう愚かな自分も、こんな醜く歪んだ世界そのものも。
 だったら見えなくなれば良い。全てが曖昧にぼかされて、何も見えなくなれば良い。
 最初のうちはテレビの中で喚きたてる人間たちを見ているだけで、やっぱり人間と云うのはこんなに醜いものなのだと実感することができていたけれど、彼らと――否、彼と出会ってからあの世界の意味は失われてしまった。
 どこまでも正義感が強く、どこまでも真っ直ぐな少年。
 その心がどれほど汚れているのか、どれほど歪んでいるのかを見たかったのに。彼はあの世界に行ったところでその内面を曝け出しなどせず、それどころか歪んだあの世界の意味すらも矯正しようとしている。
 だから、もうあの世界を遠くから眺めているだけの時間を終えよう。
 彼の内面を覗けないというのなら、また誰かを信じてしまいそうになるのなら、もう何も見たくない。
「ねえ、君が悪いんだよ?」
 あまりにも君が真っ直ぐだから。どこまでも君が純真だから。本当は美しいものもあるのではないかと、僕を信じさせてしまうから。
 僕に世界の醜さを見せ付けてくれる、あの世界の意味を失くしてしまったから。

 いつか、その耳に密やかな声で囁きかけようか。
 君のせいでこの世界は霧に包まれるのだと。
 とびっきり甘い毒を込めて――…

2008/08/17 13:29 | Comments(0) | ペルソナ

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