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2026/04/10 08:33 |
知らないほうがいいよ
(サスダテ←ユキ)




 あんたは馬鹿だよ、旦那。

「佐助、この文を伊達殿に届けてくれぬか」
「おやまぁ。まめだねぇ、旦那も」

 はにかむ様に笑ってないで、いい加減気付いてもいいんじゃない?
 あんたが俺にこんな文を渡すから。
 俺は堂々とあの人の寝床に忍び込むことが出来るのに。

「早くあの方と直接お逢いしたくてな」
「んま、こんだけ熱心に口説いてれば、そのうちでしょう」

 文を読むあの人の側で、俺が何をしているのか聞いてみたい?
 その初心な顔を真っ赤に染めてしまうような卑猥な事。
 俺とあの人の会話の全て、あんたに聞かせてあげようか。

「そうだと良いのだがな」
「自信持ちなさいって、旦那ぁ。大丈夫ですよ、きっと」

 ごめんね、旦那。
 でもあの人はもう俺のものだから。
 きっとあんたのモノにはならないよ。

「む。いいからさっさと行け、佐助」
「はいはいっと」

 無駄な足掻き。悪足掻き。
 ちょっとした悪戯だよ、こんなもの。
 でもさ、旦那。
 初恋ってのは実らないものだと相場は決まってるんだから。
 さっさとあの人の事も諦めて頂戴ね。
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2008/05/10 13:52 | Comments(0) | BASARA/サスダテ
キス、シス、セス *R
(淫猥表現含有につき注意)



 「これ・・・・、なぁんだ?」

 手首を頭上で戒められ、無理矢理に組み伏せられながらも和やかに問いかけられる声。
 クスクス、と笑う顔はいかにも心から愉しんでいるようで。
 つい先程投げかけられた棘が、いっそ嘘だったのかと不思議になるほど、愉しげで。

 「悪ぅーい旦那にお仕置きする為のお薬、なんだけど・・・・さぁて、どうしたい?」

 眼前に突きつけられる小さな丸薬。それがもたらすものは、一体どんな「毒」なのか。
 想像するだけで一気に臓腑が冷えるような心地がする。

 「俺に許しを請ってみる?それともお仕置き、されてみたい?」

 ガクガク、と。知らずに震えが大きくなるのを止められない。
 笑顔のままに向けられる狂気は、ただ鋭いだけの殺意より余程恐ろしく。ギリギリ、と心臓を鷲掴みされているかのような、この―――切迫感。
 逃げなければ。―――けれど何処に。
 手首は己の帯で縛られ、己より頑強な体に圧し掛かられているというのに、どうやって?
 
 「答えないんなら、俺の好きに・・・・やっちゃうよ?」

 再度促される問いにすら、この喉は答えることなど出来ない。
 何故なら、そこは強張りついて、最早ひゅうひゅう、と。小さな息を吐き出すことしか出来ないから。
 明確な怯え。鮮明になる、―――恐怖。
 けれど去ってはゆかない、この狂気。
 佐助はにやり、と笑んだまま、政宗の眼前へと曝していた丸薬をあっさり退け、ぽいっと己の口へと放る。

 「・・・・え?」
 「――――、」

 一体、何を・・・・?そんな疑問は次の行動で一気に暴かれることとなる。

 「ふっ、ぐ・・・・ッ」

 無防備に開かれた唇に、無理矢理押し込まれる男の舌と―――見慣れぬ丸薬。
 思わずそれを押し返そうと、ぐいぐい力を込めて舌を絡めても、それは淫猥な音を紡ぐだけで、一向に反抗にはなりはしない。
 それすら男は愉しんで、ぴちゃぴちゃ、と水音を響かせながら喉奥へと薬を導いた。

 「っ・・・げ、っぐ・・・ぅ」

 押し込まれ、嚥下を促すように、チロチロと喉奥を舐められる。
 溢れ出す唾液と共に喉奥に溜まる薬の塊が鬱陶しい。けれど、この闇を、呑みこめばどうなるかなど分からない。
 絡め、いたぶり、舐め啜って。佐助は政宗をいぶりだす。

 「ん、ん・・・・・ふッ」

 飲み込まないというのなら、口の中で溶け出させて、そのまま吸収させてやるだけだ、とでも言うような。
 しつこく、ねぶるような、甘い責め苦。
 一体どのくらいの間、そうして口付けられていたのか。ようやく口唇が離されても、しばらく政宗は身じろぎ一つ出来なかった。

 「ははっ、あぐあぐしちゃって・・・かぁいいねぇ、旦那」

 からかわれても、反論する事さえままならない。ただ無意味に、あぐあぐ、と。痺れたような舌が小さく震えながら意思を主張するだけだ。
 体中が―――熱い。
 熱がとぐろを巻くように、腹の中を這いずり回って、喉元からあえかな吐息を紡ぎ出す。
 あ、あ、あ・・・と。堪える事すら出来ずに漏れ出てくる甘い喘ぎは、不思議なほどに高ぶって。
 何故だ。と、問う瞳は潤み、痙攣するかのように小刻みに腰が跳ね上がる。

 「―――ねぇ、・・・・きもちー・・・?」

 ふーっと、軽く息を吹きかけられただけで鳥肌が立つ。
 ぞわぞわ、と。背筋を這い上がってくるのは紛れも無い快感で。普段とは桁違いな反応に、しかし政宗は凍りつく。
 てっきり毒だと思っていた。
 政宗が男を拒絶して、男の不興を買ったから。忍である男が持つことに、まったく不審の無い毒が、この身にも与えられるのだと疑ってすらいなかったのに。
 これは、―――もしや・・・。

 「舶来の媚薬なんて一体どこで使おうかと思ってたけど・・・・なぁるほど、こういう愉しみもあるもんねぇ」

 あっさりと明かされる秘密。
 その隙にも甘美な毒は、政宗の体中を駆け巡り、内側から這い出るように汗がしっとりと肌を濡らす。
 流れ落ちる汗さえ、いっそ甘い媚薬だと。うそぶく男は喉もとからじわじわ、と。紅い舌を滑らせた。

 「ん、・・・・・くっ」

 滑らかな肌の感触を味わうかのように、平たい舌が肌を撫ぜる。
 途中の胸の飾りには見向きもせずに、迷うことなく脇腹へと滑り落ちてきたそれは。躊躇う事も、何も無く。
 蜜を流してそそり立つ、政宗の猛りを生暖かい口内へと迎え込む。

 「ひっあああ・・・・ッ」

 竿を舐って、先端をくじき、唇全体で促すように啜り込む。
 薬に侵された体にはあまりに酷なその仕打ちにも、すぐに躯は反応し、トロトロと白濁を零していった。
 それを舐め上げ、また啜る。
 幾ら放っても許さずに、全てを己の体内へと飲み干す男の執念が、政宗の内腿を引き攣らせる。

 「も、っで・・・ねぇ・・・か、らっ」

 いくら拒絶の言葉を口にしてさえも、男のいたぶりは止まらない。
 否、逆に嗜虐さを増すばかりだろう。

 「―――嘘。吸っても吸っても、どんどん溢れてくるじゃない・・・」
 「っああ、ひ、ぅ・・・・も、やめ・・・・ッ」

 容赦の無い愛撫は、積もり積もれば辛いだけ。
 引き攣るように震えても、堪えるようにそそり立っても、もはやその身の裡から迸るものなど無いと言うのに。
 非道な男は全てを己に明け渡せと恫喝する。

 「旦那のこれ、ぜぇんぶ抜き取っておかないとさぁ・・・?悪い虫がツクツク疼いて、どっかで摘み食い、しちゃうでしょう?」

 だから、ね?溜まっているものは、全て俺が吸い出してあげるから、と。
 優しすぎる言葉は甘い棘を過分に孕み、政宗の全身を突き刺してゆく。
 舐め上げ、すすり上げ、快楽の底へと叩き堕とす。
 その加減も、気遣いも何も無い。
 ただ奪いつくされるだけの愛撫に、―――政宗は枯れるまで声を上げ続けた。

2008/05/06 12:40 | Comments(0) | BASARA/サスダテ
泣きながら、笑った
 だって幸せだったから
 笑うしかないじゃない

 たとえあんたが消えたとしても
 これで全てが終わるんでしょう?

 泣いたりなんて、するわけない
 だって皆笑っているんだから

 ―――でも、少しだけ

 滲み出るのは、堪えていた激情
 あの人を亡くした喪失の嘆き

 どうせ、あんたは笑っているんだろう?
 しくじった、なんて馬鹿みたいに
 悪い笑みを浮かべながら、死んでいってしまったんだろう?

 残される俺の事など忘れ去り
 ただ、この世での終わりを受け入れた

 そんなあんたが、少し憎いよ

 俺はまだ、あんたの居ない世で生きる事
 受け入れてなんて居ないのに

 いつも俺の先をゆく

 そんなあんたが疎ましかった
 でも時折振り向いてくれたから
 そんな優しさが愛しくて

 嗚呼、でも
 もうあんたが振り返ることも無い

 「あー・・・・やば、止まんねぇわ・・・」

 今頃になって
 水防が決壊したように
 次から次へと
 あんたへの想いが溢れ出す

 さようなら、
 そんな言葉すらなく消えたあんたに
 最後に言葉を贈ろうか

 「あんたのために泣いてるんじゃないからね」

 これは俺のためだから
 勘違いしたら許さない

 誰が、酷いあんたのために涙なんて流すかと
 少しの意固地で空を見上げて
 頬を伝う涙を無視して、笑みを浮かべた

 「・・・俺を捨ててったあんたなんて、嫌いだよ」

 だから、俺のことなんてさっさと忘れてくれていいよ
 俺も、いつかきっと、あんたのことを忘れるから
 
 「さようなら、旦那―――」

 嗚呼、空が蒼い
 こんな晴れた日ならば、あの人も天に昇れるだろう
 ずっと焦がれたあの空へ
 ―――きっと美しい羽をはばたかせて

2008/05/05 10:46 | Comments(0) | BASARA/サスダテ

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